TOEICの学習には精読と多読どちらが効果的?ベストな学習法を紹介

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TOEIC勉強法
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精読と多読の違い

TOEICの学習を始めるとき、一般的には以下のような流れになると思います。

①単語を覚える → ②文法を身につける → ③長文読解の練習をする → ④実践形式で問題集を解く

ここで①と②は誰がやっても大差はないはずです。

使う参考書によって読みやすさなどは多少の違いはありますが、基本的にはどれを使ってもTOEICで必要な語彙や文法は同じになるからです。

ただ③になってくると人によって学習の進め方や考え方に差が出てきます。

それは大きく分けて以下の2つです。

・一文一文の内容をしっかり正確に理解するまできちんと読み込む、いわゆる精読
・一文の精度にこだわるのではなく全体的な流れを把握してとにかくたくさん読んで慣れる、いわゆる多読

これら2つはどちらが良いかということに答えはなく、英語を教えている講師の方によっても意見は変わってくるところです。

一つ一つの内容をしっかり理解していないと読解力はつかないと考える人は精読を重視したカリキュラムで教えますし、それよりもたくさん読んで慣れることの方が大事だと考える人は多読を重視したカリキュラムで教えます。

英語だけに限りませんが、いわゆる「質か量か」という論点の話です。

これは人によって好みが違うところですが、私は個人的に多読の方が重要なのではないかと考えています。

理由としては、これまでに受けてきた学校教育の授業が典型的な精読のやり方だったということがあります。

先生が黒板に書いた英文を読んで、それを一語一語訳していって論理的に和訳していくというスタイルです。

確かにこのやり方で理解度は高まりますし、大学受験もこの勉強法で何とか乗り切ってこれました。

しかしビジネスの場や海外旅行に行って英語を実践的に使う場面になったときに、英語を日常的に使える状態になっていないことに気づきました。

テストでいい点数は取れるけどそれだけ、というような状態です。

そのとき、学校の勉強だけでは圧倒的に量が足りていないと気付きました。

同時に、テストでいい点数を取るだけじゃなくて反射的に英語を使える状態にしないといけないな、とも思いました。

そうなるためには、絶対的にある程度の量をこなす必要があります。
以上の理由から、私は多読が大事だと考えています。

でも、じゃあ精読が効果ないんですか?と言われるとそういうわけではありません。
英語のメカニズムや語彙、文法の正確な理解ももちろん大事になってきます。

なので私の考えとしては「学習の場面ごとにケースバーケースで精読・多読を使い分ける」ことが良いと考えています。

どちらがいいかは一概には言えないので、いいとこ取りをしてしまおうということです。

でも、それってどういうこと?と思われると思うので、具体的な内容に触れていきます。

精読と多読のメリット・デメリット

まず精読と多読ではどのような違いがあるのでしょうか。
以下に書きます。

精読のメリット

・なんとなくではなく内容をしっかり理解できる
・次に同じ表現が出てきた時に対応できるようになる

精読のデメリット

・文章や場面が変わったときに対応が難しい(対話文、ニュース記事、メール文など)
・理解度を高めた状態で、かつ量をこなすことが難しい

多読のメリット

・英語と英語をつないで文章の意味を予測する力が高まる
・英語に慣れることができて速読力も高まる

多読のデメリット

・わからない単語が多いとそもそも読めない
・時間を作るのが大変

といった感じでしょうか。
これらは性質上の問題なので、どちらも良い面とそうでない面はあります。

そもそも英語がわからない人は多読をするのはハードルが高いと感じるでしょうから、まずは文法も含めて一つ一つの文章の構造がどうなっているかを精読によって理解するのがいいでしょう。

ある程度英語がわかっている人は、質よりも量を増やしていく方が点数UPには効果があるので、多読を意識する方がいいでしょう。

その人のレベルによっても違いますし、何を学習するかによっても考え方は違ってきます。
TOEICの場合はPartごとによっても勉強法は変わるので、その点も意識するとよいです。

Partごとの勉強法

それでは実際にPartごとにどうやって学習したらいいのでしょうか。
各Partで意識するとよいことを、私の経験をもとに書きます。

・Part1,2 精読(精聴)
・Part3,4 多読(多聴)
・Part5,6 精読
・Part7  多読+精読

当然といえば当然ですが、Part1,2,5,6のように文章量が少ないものは少ない情報の中から正解を導かなければいけないので、正確な理解が必要になります。

Part3,4,7のように文章量が多くなるにつれて、必要な情報と不必要な情報を切り分けしたり、次に出てくる情報を予測する力が求められます。

文章量が多いと、それだけ処理する情報が多くなってくるので、読むスピードも求められてきます。

この力を精読だけで養うのは難しいので、英語に慣れるという意味で多読が有効になります。

文章をたくさん読んでいくうちに、決まった表現や定型文は身についていくので読むテンポはだんだん上がっていきます。

この力をつけるためには、やはりある程度量をこなす必要があるので、どんどん問題を解いたり文章をたくさん読むことを意識しましょう。

ここでは、文章量が特に多くなってくるPart7について、具体的な勉強法に触れていきます。

Part7の学習で意識する点

意識する点

・まずは多読によって文章の全体像(ストーリー)を把握する力、その中で問われている問題の肝となる部分を見つける力を養う。
・そして精読によって肝となる一文を正確に理解して正解を導く力をつける。

という流れです。

具体例を見ていくと、Part7の長文問題はパッと見て文章量が多くて大変そうに思いますが、必ずしも全文を正確に理解しないと解けないわけではありません。

設問のタイプは大きく分けて、全体の意味を把握する必要がある設問と回答の根拠となる箇所を探す設問に分けられます。

それぞれの問題がおおよそどの設問のタイプになるのかを把握することが大事です。

[全体の意味を把握する必要がある設問の例]

・Why ~ (なぜ、理由)
・What is the purpose of ~ (目的)
・What is NOT provided ~ (しないものを選択)
・What is implied ~ (示唆されるもの)

などは、全体像を把握するか消去法によって解く問題が多いです。

その文章が何を意味しているか把握しないと正解を導くことはどうしても難しくなるので、このタイプの設問は解くのに時間がかかると言えます。

なので800点以上を目指すような中~上級者向けの問題とも言えるでしょう。

[回答の根拠となる箇所を探す設問の例]

・Who ~ (誰)
・When ~ (いつ)
・How many ~ (数量)
・In the XXXXXXX, the word “XXXX” in paragraph X, line X, is closest in meaning to ~ (単語の意味)

などのように、具体的な内容を問う問題はある個所にそのまま答えが書いてあるケースがあります。
この場合、文章全体の意味は分かっていなくてもその部分だけわかれば正解は導けます。

なので比較的点数を伸ばしやすい問題と言えます。

高得点を狙うための戦略にもなりますが、このような得点しやすい類の問題は失点をしないようにしていきたいところです。

なお、ここまでリーディング中心に書いてきましたが、リスニングも要領は同じです。
文章量が多くなるにつれて、必要な情報を切り分けする力をつけることが大事です。

学習法・まとめ

ここまでに書いてきたことをまとめると、

最初は一文一文を精読によって正確に理解して質を上げる。

ある程度内容がわかるようになってきたら、多読によって量をこなしていくようにする。

その後は実践問題をたくさん解くようにして、間違えた部分だけを正確に理解するようにする。

これを繰り返す。

というように、正確に読むところは読み込む、流すところは流し読みするという感じで「精読と多読のいいとこ取り」で学習するのがよいと考えます。

あなたもこの考え方をTOEICの学習に取り入れてみてはどうでしょうか。

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