最近発売された新感覚のTOEIC学習書
2019年11月30日に「TOEIC L&R TEST 戦略特急 スコア育成計画」という本が発売されました。
私はけっこう読書が好きなので、本屋さんに発売された新刊の本はちょくちょくチェックしています。
その中で面白い本を見つけたので、今回はこの本の紹介をします。
では「TOEIC L&R TEST 戦略特急 スコア育成計画」とはどんな本なのでしょうか。
まず読んでみた正直な感想は、「目からウロコが落ちる」という感じでした。
私にとって多くの共感や気づきを与えてくれる本でした。
誰もが一度は経験したことのあるTOEIC学習の悩みやぶつかったことのある壁、そこからどうやって抜け出せばよいのかの具体的なやり方が書かれています。
ここでは全てを紹介することはできませんが、ポイントを絞って書いていきます。
詳細の内容については、ぜひ書店で購入して読んでいただきたいです。
TOEICは自分の成長を楽しむゲームと考える
まずTOEICというと、勉強しなくちゃいけないというマイナスのイメージが沸いてきませんか?
スコアアップして楽しいと感じるときはいいですが、伸び悩んだり他の仕事で忙しい時などは楽しいと感じる余裕もありません。
そういう状況で勉強しようと思っても長続きしなくて途中で挫折してしまう。
これは本当によくあるパターンです。
そうではなく、この本ではTOEIC学習は楽しいものとプラスに捉えるところから始まります。
具体的にはTOEICをロールプレイングゲームのように考えるということです。
自分という主人公が学習という修行を積んで、目標スコアというボスに挑むことでスコアアップ(レベルアップ)していくというストーリーのように考えます。
どうでしょうか。ワクワクしませんか?
漫画やゲームのキャラクターのように、自分が勇者になりきり冒険するような感覚でTOEICの攻略を目指します。
こんな発想は今までなかったのではないでしょうか。
目標設定とレベルアップの記録をつけることの重要性
とはいえ、ただ漠然とやっていても成果には結び付きません。
そこで重要なのが現状のスコアに対して明確な目標スコアをたてることです。
そして、ただ目標スコアを決めるだけではなく、その目標を具体的に掘り下げることが重要です。
・どのように目標スコアを取るか
例えば、今スコアが400点の人がいたとします。
目標として600点取りたいと思ったとき、ただ何となくやるのではなく3ヶ月後に600点取ると決め、更にはリスニングで350点、リーディングで250点というように内訳を設定します。
現在リスニングが250点、リーディングが150点であれば、それぞれ100点ずつ上げることが目標となります。
3ヶ月かけて100点ずつ上げると考えると、1問約5点だと仮定してリスニング・リーディング20問ずつ正答数を増やす必要があります。
そのためには各Partで何問正解数を増やす必要があるのか、3ヶ月間で達成するためにはどうするかを逆算して考えていきます。
そうなってくると漠然とした感じではなく、ゲームを攻略をするための戦略が必要となってきます。最初にここまで詰めて考えるという行動が後々大事になってきます。
また、最初に目標を設定するだけでなく定期的に学習やテストの記録をつけていくことも意識するとよいです。
自分の成長の記録をつけるということです。
これは日頃の学習時間でもいいし、何ページ学習したかでもいいし、TOEICの試験結果でも何でもいいです。
なるべく数値化して記録していくことでイメージが沸きやすくなります。
自分のレベルアップの記録をつけることで、目標に対して問題なく進んでいるのかの判断ができるようになり、うまくいかなかったり迷ってしまう状況でも正しい方向に導いてくれる地図になってくれます。
モチベーションアップにつながるので、簡単なメモでもいいので記録をつけるということを習慣づけましょう。
勇者の行動とは?正しい復習をしよう
いきなり勇者の行動と言われてもピンとこないでしょうか。
何のことかと思われるかもしれませんが、レベルアップしていくための正しい行動と思ってください。
レベルアップしていくためには自分の状況に合った対策をしていく必要があります。
この本では正しい復習をすることこそがレベルアップのカギであり、それこそが勇者の行動であると言っています。
私もこの考えには賛成です。
よくあるパターンとして、参考書が新しく発売されたのでそれを買ったけど途中でやらなくなってしまった。
また新しい教材が出たので手を出してみたものの、またほかの教材に目移りして完全に終わらないままにしてしまうということがあります。
これではレベルアップにはなりません。
それよりも一つの教材を何度もやり直す方がずっと効果的です。
ですが、同じ教材を使っても人によって差が出たりしますがこれはなぜでしょうか。
答えは正しいやり方で復習をしているかどうかです。
先に書いたように、目標設定を具体的に掘り下げることが重要ですが、同様に自分の状況を正確に分析して正しい対策をすることも求められます。
それによって大きく結果に差が出るからです。
この本ではPart1~7の各Partごとに適切な復習方法が書かれているので、これを読むか読まないかではっきり結果に出ると言えます。
それくらい的確なことが書かれています。
詳細については本を読んでみてください。
5つの学習のコツ
具体的な内容は本に書かれていますが、TOEIC攻略においてまずは戦略を立てることが重要になってきます。
といっても戦略を立てるなんて難しそう…と思うかもしれません。
しかしそこまで難しいものではありません。
この本では、勉強を始める前に覚えておくといい5つのコツが紹介されています。
それは以下の5つです。
・スルメ理論
・宝探し
・幽体離脱
・自褒め法
それぞれ簡単に紹介していきます。
無限レベルアップ
ゲームをするとき、ボスを倒せるようにレベルアップを考えますよね。
このレベルアップはプレイ時間を積み上げていくことでできます。
このときただ単に作業時間を増やすのではなく、プロセスを意識してやることで楽しい作業に変わります。
それは以下のような流れです。
このループを繰り返すことで学習の習慣化ができるようになり、結果として無限レベルアップをしていくことができます。
ぜひ意識していきましょう。
スルメ理論
スルメは噛めば噛むほど味が出てくる食べ物ですよね。
問題を解くときも、このスルメのように考えると効果が変わってきます。
1問解いたら終わりではなく、何度も何度も見直すことで学べる内容を増やすことができます。
間違った問題はなぜ間違えたのかを考えて対策を考える、正解した問題でも得られることが無いかを確認する、といったことです。
問題をただ解いて正解だったからいいや、というのではなくなぜ正解に至ったか、なぜ不正解だったのかを納得いくまで復習することで身につくレベルが変わってきます。
そういう意味で、問題は自分のレベルアップのための貴重な学習素材だと捉えて学習するようにしましょう。
宝探し
学習をする・問題を解くときは漠然と取り組むのではなく、常に何かプラスアルファで得られるものがないか宝を探すような感覚でやる方が成長度合いが変わってきます。
正解した問題であっても、全文を読み直してみて知らない単語はないかどうか、見たことのない表現や使われ方はないかまで意識しましょう。
というのも、全てのパートで得た知識は全てのパートで使えるようになります。
頻出単語はどのパートでも共通して出てくるので、寄り道して学習することは無駄になることはなくむしろ大きなプラスとなります。
そのため、どの問題でどういう表現が使われていたかを学習のたびにストックしていくクセをつけるとよいでしょう。
そして大事なのはワクワクするという感覚を持ちながらやることです。
幽体離脱
結果や学習記録に対して主観的に物事を考えるのではなく、第三者の目をもって客観的に考えるようにすることです。
自分の中に、冷静に自分のことを見つめてくれるもう一人の自分を作るような感覚です。
そうすることで自分の感情に振り回されることなく、自分に対して自分で的確なアドバイスを送りつつ学習を進められるようになります。
学習の記録をつけることも、客観的に自分のことを見つめるきっかけになるので効果的と言えます。
自褒め法
自分のことを積極的にほめるようにするということです。
新しく覚えた語句、解けるようになった問題、身につけた考え方など何でもよいので、進歩したと思える部分を自分でほめることで気持ちが前向きになります。
人間ストイックに自分を追い込んでやることも大切ですが、常に集中し続けることはできないので時にはガス抜きも必要です。
自分で自分をほめてあげて、目標達成したときはご褒美をあげることで次の行動のテンポもよくなっていきます。
いかがでしょうか。
これらはどれも難しいと感じるものではないはずですし、実力アップのための本質を押さえています。
むしろポイントを理解して習得すればレベルアップに有効になるものです。
ぜひあなたも勇者になってボスを攻略する感覚でTOEICに挑戦してみませんか?
そのためにこの本は大きなヒントになります。
ぜひ購入して読んでみることをおすすめします。
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