英語学習には英字新聞も効果的
英語を身につけるためには、英文を読む習慣をつけることが大切です。
そのための手段として英字新聞を読んだりニュースを観たりすることがあります。
英字新聞は毎日タイムリーに変わる情報であり生きた英語であるため、参考書をもとに勉強するよりも効果が高いと言えます。
しかし、内容によっては専門用語が多く出てくるため難易度が高いこともあります。
例えば、政治、経済、医療関連などは専門用語が多く難しい傾向があります。
当然それらの文章を読むことができれば英語力は飛躍的に上がりますが、難しすぎて挫折してしまうことも多いです。
そのため自分に適切なレベルの題材を選ぶことが重要となってきます。
英字新聞の有名なサイトとしてBBC、CNN、The New York Timesなどがありますが、これらは海外のサイトであるため英語オンリーです。
いきなりここに行くのは正直ハードルが高いです。
そこでNHK WORLDというアプリを使うことおすすめします。
このアプリはNHKが海外向けに作成したニュースなので、比較的内容がわかりやすいです。
NHK WORLDは無料で使用できるため使い勝手もよいです。
NHK WORLDで何ができるか?についての詳細はこの後書いていきます。
NHK WORLDの機能を紹介
まずテレビで英語のニュースを観ようとすると、二ヶ国語対応の番組を探す必要があります。
NHKであれば夜7時~、夜9時~などの時間帯で英語音声にも対応していますが、その時間だけに限られてくるのでビジネスマンには使いにくかったりします。
NHK WORLDであれば、時間を選ばずニュースが見られるため使いやすいです。
これは日本語のニュースを英語にして海外向けに放送しているものとなります。
そのため内容はテレビで放送されているものと大きく変わりません。
なので、たとえニュースの中で知らない表現や単語が出てきたとしても意味を想像しやすいです。
いきなりBBC、CNNなどにチャレンジするよりもハードルが低いので取り組みやすいですね。
具体的なNHK WORLDの機能については主に以下の3つとなります。
News
ニュースを観たり記事を読んだりすることができます。
Top Stories(新着のニュース)、Backstories(過去のニュース)、At a Glance(短い動画)、Japan(日本のニュース)があります。
Top Storiesではそのときによってタイムリーな情報を確認することができます。
この記事を書いている最近(2020年4月)では、コロナウィルスに関するニュースが大半を占めています。
これはこれで医学用語や経済の動向についての勉強にはなりますが、少し偏っているような気もします。
自分が学習したい内容や分野に応じて、興味を持ったニュースを見るようにするとよいでしょう。
その方がモチベーションも上がりやすいと思うので。
At a Glanceでは1分程度の短い簡単な動画を観ることができます。
他のコーナーでは30分以上ある長い動画も観ることができますが、そこまで時間がないという状況であれば使いやすいです。
英語音声を聴くという感じではなく、日本語音声で流れたニュースを英語字幕で観るという感じになるので、また違った観点からの勉強になります。
On Demand
オンデマンドでの動画配信が観られます。
Latest Shows(最新の動画)、Most Watched(よく観られているもの)、Special(特集)、Programs(プログラム)、Category(カテゴリー)、Playlists(プレイリスト)があります。
Newsのコーナーではちょっと堅苦しい内容のものが多いですが、このOn Demandではポップな感じのニュースが多いです。
そのため、どちらかというとこのOn Demandを選んで動画を観た方が面白いし、結果的に勉強になるのではないでしょうか。
Special(特集)を見るとわかりますが、各都道府県別の特集が組まれていたりして面白いです。
最近(2020年4月時点)では三重県についてのニュースとなっており、忍者などの動画があります。
政治、経済などは内容が面白くなくて続かないかもしれませんが、こういう楽しいニュースであれば無理なく続けられますね。
Category(カテゴリー)では、アート&デザイン、文化&生活、ドキュメンタリー、エンターテインメント、食、科学&自然、スポーツ、旅行などのジャンルごとにどんな動画があるのかを調べることができます。
正直、NHK WORLDではこの機能が一番使いやすいかもしれません。
自分の興味の持てる分野からニュースを探すことができるので。
私の場合は食の分野のニュースを観るのが好きです。
普段から料理レシピを紹介したテレビ番組やグルメ情報を配信した番組をよく観るので、その延長で英語ニュースを観ることができ、無理なく学習することができます。
動画の長さは5分と短いものから30分以上の長いものまであるので、ボリュームとしては多いです。
そのため英語学習の材料としては事欠かないので、このOn Demandを積極的に活用してみるのがよいでしょう。
Live
そのときに流れているライブ情報を観ることができます。
TV(テレビ)、Radio(ラジオ)があります。
その日のその時間に流れている動画を観ることができるため、普通にテレビを観ているのと同じ感覚でしょうか。
何度か番組を観て自分のお気に入りのものがあったらそれを観るようにしてもいいですが、Liveはタイムリーな情報になるのでどちらかというとOn Demandの方が使いやすいかもしれません。
ここは人によって使い方が変わってくるので、自分に合った使い方を見つけましょう。
NHK WORLDのおすすめの使用方法
このアプリの売りは何といっても無料で使えることです。
無料で使えるという意味ではBBC、CNN、The New York Timesなどのサイトもそうですが、このアプリでは日本人が英語を学習しやすいようなちょうどよい難易度にしてくれています。
難しすぎないけど、ボリュームもしっかりしているので学習材料としては優秀です。
使用方法ですが、このアプリだけだと不安に感じるかもしれないので、ある程度の参考書(単語帳、文法書、TOEIC各パートの解き方など)をベースで学習しながら空いた時間にNHK WORLDを使うようにすると効果的です。
もちろん使い方は人次第ですが、そういったプラスアルファ的な位置づけで気楽に使うのが使いやすいと思います。
前で少し触れましたが、まずはOn DemandのCategory(カテゴリー)から自分の好きなジャンルを選んで、それを何度も観ることがやりやすいです。
例えば「食」のジャンルからたくさんの動画を観るといった具合にです。
自分の好きな分野であれば、わからない単語があったとしても何となくニュアンスから想像できます。
またジャンルが変わってしまうと使われる単語も変わるため聞き取るのが難しいと感じてしまいますが、同じジャンルを集中的に聞いていればその内容については慣れてきます。
なので「自分の好き」を中心に学習を進めるのがやりやすいと思います。
結果的に英語力UPにつながったら嬉しいですね。
このアプリは無料で使えて、途中で課金もないので使える分を使い倒しましょう。
NHK WORLDの総合評価
私の独断と偏見ですが、このアプリに点数をつけるとしたら100点満点中80点あたりところでしょうか。
もちろん良い悪いというのは人によって違うので何とも言えませんが、NHKが提供しているアプリとしては優れていると感じました。
私の個人的な印象ですが、NHKの教材は少し堅い内容のものが多いと感じています。
教育を扱っているのでテキストに使う内容をある一定水準に合わせる必要があったり、そんなに独特なものは作れないからなのかもしれませんが。
なので、私のNHKに対する印象は可もなく不可もなくという感じでしたが、このアプリは英語初心者でも使いやすいものになっていると感じます。
英字新聞や英語のニュースに挑戦してみたいけど、何から始めていいかわからないという人は、まずこのアプリから始めてみるのもよいでしょう。
余談ですが、最近はスマホの普及でどんどん優秀なアプリが出てきています。
下手をするとお金をかけて教材を購入するよりも、無料のアプリの方がコストパフォーマンス的に効果的ということもあり得ます。
世の中の技術やニーズは日々変化していっているので、今後も優秀なアプリが出てきたら紹介していきたいと思います。
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