TOEIC試験直前のあるある
TOEICを受けようと申し込みをしたはいいけど、毎日の仕事が忙しくてとても勉強していられない。
気づいたら試験日が目前に控えている…。
そんな状況を経験したことはありませんか?
誰でも一度はあるはずです。
もちろん私もそういう経験があります。
そのまま開き直って何もせずに当日を迎えて見事に玉砕したこともありますが、試験料も払っているのでそれだと少しもったいないですよね。
TOEICを1回受けるのにも5,000円以上かかるので、費用もけっこうバカにならないです。
せっかくだったら投資した分以上の成果を出したいものです。
そこで、今回は私がやってきた経験をもとに「TOEIC試験直前ですると効果的な対策」について紹介します。
直前ってどれくらい?と言われると、おおよそ3~7日ほど前でしょうか。
もちろん準備期間が多ければ多いほど効果は高いですが、1日でもいいので今回紹介する内容を意識すると変わってきます。
TOEIC試験直前にするべきこと
これはTOEICに限らず他の英語の試験にも効果的ですが、結論から言ってしまうと「英語漬けにする」ということが重要です。
日常生活を英語オンリーの環境にしてしまい、その中に身を置くことです。
こうすることで、英語に対する抵抗をなくして英語脳をつくることができます。
TOEICは反射力・瞬発力が問われる試験です。
もちろん知識の量はあった方がよいですが、正確な知識がなくても感覚で解ける問題は割りとたくさんあります。
4択の選択問題なので、正確な答えがわからなかったとしてもニュアンスや違和感を感じる表現を消去法で消していき、2択まで絞るといったことはできます。
こんなことをやっても効果あるの?と思われるかもしれませんが、全部で200問ある中で全てこういった絞り込みができたら大きいですよね。
正解率のベースは上げることができます。
そのため、TOEIC試験直前に英単語や文法を見直して知識のベースを増やすこともいいですが、それ以上に英語の感覚を研ぎ澄ますことが効果的と言えます。
正直私も、TOEICの問題で自信を持って回答できる問題はあまり多くないです。
「こういう文脈だから、大体こんな意味だろうな」という感じで、推測や感覚を頼りに問題を解くことが多いです。
「なんでその回答を選んだの?」と聞かれても、「何となく表現がしっくりきたから」としか言えませんが、意外にこれで正答率は高かったりします。
このように英語に対する感覚を敏感にするということは重要といえます。
英語脳をつくるために
では、英語脳をつくるためには具体的にするべきことについて書いていきます。
「英語漬けといっても具体的に何をしていいの?」と感じると思いますが、とにかく何でもいいので英語に触れることです。
日常生活の中で、目(Reading)、耳(Listening)、口(Speaking)、手(Writing)によって入ってくる情報全てを英語にするということです。
2. 海外ドラマを英語で観る・聴く
3. 洋楽を聴く
4. 問題集の英文を読む
5. 洋書を読む
など様々ありますが、ここで重要なのは「家の中にあるものを全て英語に変える」ということです。
日本語は一切使わず、英語オンリーにします。
TVは第二音声があるニュースなどはそれを流すようにして、それ以外の日本語のものは見ずに全てシャットダウンすることです。
Netflix、Hulu、U-NEXTなどの動画配信サービスを利用して、海外ドラマを流しておくこともいいでしょう。
BGMとして洋楽を流しておくのもいいです。
音として耳から入ってくるものを全て英語に変えた状態で、テキストの英文を読んだり、英語の本を読んだり、インターネットの英語の記事を読んだりして、目からも英語に触れるようにします。
外国に行ったら、街中でもTVでもその国の言葉しか使われません。日本語は一切ありません。
その状態で何か自分の欲しい情報を得ようとしたら、頭の中は言葉を理解しようと強制的にフル回転させられます。
感覚的にはそれと同じです。
英語以外に情報収集する術を取り除いた状態にすることで、脳みそを強制的に英語を理解する構造にして、短期間で英語に慣れさせます。
英語オンリーの環境に身を置くことは大事ですが、ここで、無理に難しい英語に触れる必要はありません。
目的は脳みそを日本語 → 英語に切り替えることなので、英語に触れられれば、肩のこらない簡単な内容でも構いません。
絵本を眺めるとか、好きな洋楽のアーティストの曲を聴くとか、好きな海外ドラマをただ流しておくというレベルでもいいです。
モバイルプロジェクターなどを使って、部屋を映画館ばりの状態にして映画を垂れ流しで流しておくことでも十分効果があります。
最近は家庭用のモバイルプロジェクターも3万円くらいから売っているので、娯楽用として買ってもそんなに高いものではないですね。
独り暮らしの人は自分の居住スペースを変えればいいですが、家族と暮らしている人は、可能であれば家族にも協力してもらえると効果的ですね。
しゃべる言葉を英語オンリーにして会話するとかです。
(これはできる人とできない人がいると思いますが、英語オンリーの環境下での会話は英語脳をつくるには最適です)
要は、外国に行ったような雰囲気にすることで、脳みそを麻痺させて英語脳にしてしまうことが大事です。
本格的な仕上げは問題集で
ここまで、日常生活で英語に触れる時間を増やすことが重要だと書いてきましたが、試験に特化した最終的な仕上げはやはり問題集をやるべきです。
リスニングに特化したもの、リーディングに特化したものをやるのでも構いませんが、できれば本番同様の模擬試験を1回やっておくことをおすすめします。
理由は、自分の得意不得意な場所が把握でき、試験当日の時間配分が具体的にイメージできるようになるからです。
どうやっても完璧な仕上がりにすることは難しいと言えますが、おおよそ本番どのような感じになりそうかを1度シミュレーションしておくことで、試験当日に各Partごとに適切な進め方ができるようになります。
TOEICは問題に対する時間配分が全てと言っても過言ではありません。
特に、後半のリーディングのPart5、6、7は計算が狂うと、時間内に解き終わらないということになります。
模擬試験をやっておくことで、どの問題をどれくらいのペースで解くかを事前にイメージトレーニングできます。
その結果わからなくて全然できないPartがあったとしても、そこに固執せず「できるところを優先的にやろう!」という意識を持った方が、結果的に点数は良くなります。
というわけで、本番同様120分で模擬試験を1回やっておくことをおすすめします。
おわりに
ここまでの内容はいかがでしたでしょうか。
正直な話、常日頃から英語学習をした上で今回書いた内容を実施するのが効果的ではありますが、何も勉強していない状態でも、ここで書いたことはやった方が結果は良い方向に転ぶと言えます。
「英語漬けにする」ということは、ある意味「~しなければならない」というネガティブなモチベーションを作り出すことなのかもしれません。
英語を理解しないことには情報収集すらできないわけなのですから。
ただ、事前に脳みそに適切に負荷をかけることで、試験当日は頭が軽くなることは実感できます。
「試験前に大して勉強していない…困った…でも少しでも点数は上げたい…」という人は、ぜひ今回紹介した「英語漬け」を試してみてください。
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