TOEIC L&Rテスト 究極のゼミ Part5&6とは?
TOEIC L&Rテスト 究極のゼミ Part5&6はアルクが出版しているTOEIC対策用のテキストです。
対話形式の解説でわかりやすい作りになっているため、TOEIC初心者や忙しいビジネスマンでも手がつけやすい教材となっています。
TOEIC L&Rテスト 究極のゼミシリーズはPart1&2、Part3&4、Part5&6、Part7の4冊からなり、本書はPart5&6の文法問題を扱っています。
TOEIC対策用の教材は多数出ていますが、本書ではそこまでボリュームが多いわけではなく解説が重点にされているため、取り組みやすいのが特徴です。
単語・熟語などの語彙は別で身につけていく必要はありますが、本書を一冊終えればPart5&6の基本的な解き方は身につけることができます。
そのため、問題の解き方や攻略法を理解(納得)するためのテキストと捉えるとよいでしょう。
総合評価・レビュー
私が実際に活用してみた結果を以下の表にまとめますので、参考にしてください。
難易度 | 初~中級者向け |
本のデザイン | ○ (★★★★☆) |
内容のわかりやすさ | ◎ (★★★★★) |
問題の量 | △ (★★★☆☆) |
解説の丁寧さ | ◎ (★★★★★) |
価格 | 2,200円 |
ページ数 | 325ページ |
◆私が使用した感想・レビュー
・難易度は初心者でも使いやすいものであり、デザインも読みやすい構成となっています。
・内容もわかりやすく解説が丁寧なため、基本はしっかり押さえることができます。
・その代わり問題数は少なめに感じたので、演習問題を行う際は別途問題集などが必要と感じます。
・文法問題は整理しないとごちゃごちゃになってしまうので、情報を整理するという意味で役に立つ一冊です。
・2,200円という価格をどう感じるかは人次第ですが、買いと言ってよい一冊でしょう。
本書に含まれている内容
では具体的にどんな内容が書かれているのかについて、書いていきます。
といっても詳細は本書を買った方がわかりやすいと思いますので、概要について簡単に触れていきます。
TOEICを受けたことがある人はわかると思いますが、Part5,6はいわゆる文法問題となります。
TOEIC受験後のスコア表に自分の得意・不得意分野の分析が出ますが、文法問題は「文法系」「語彙系」「情報の関連付け」の3つに分けられます。
そのため、一言で文法問題といっても、それぞれに対して対策をしていくのがよいです。
「語彙系」 … 知らないとできない。そのため語彙の学習に終わりはない。少しずつ知識を蓄積させていく形で学習を進めてく必要がある。
「情報の関連付け」 … 全体の文章を読んで関連するものを選ぶもの。一部だけでなく全体の意味を把握する必要があるので、読むスピード、語彙力、推測力などがバランスよく求められる。
文法問題と言っても簡単なものと難しいものがあるので、まずは「文法系」の問題をきっちりとれるように基礎を押さえていきたいところです。
本書では、以下に示すように、Part5,6合わせて合計13回分のゼミが収録されています。
Part5の内容
ゼミ | テーマ | 問題タイプ | 出題数 |
---|---|---|---|
第1回 | Part5の取り組み方 | ||
第2回 | 品詞問題①基本編 | 文法系 | 30問中5~6問 |
第3回 | 品詞問題②発展編 | 文法系 | 30問中1~2問 |
第4回 | 動詞の形 | 文法系 | 30問中3~4問 |
第5回 | 代名詞・関係代名詞・限定詞 | 文法系 | 30問中3~4問 |
第6回 | 前置詞・接続詞 | 語彙系・文法系 | 30問中4~5問 |
第7回 | 語彙問題 | 語彙系 | 30問中9~11問 |
Part6の内容
ゼミ | テーマ | 問題タイプ | 出題数 |
---|---|---|---|
第8回 | Part6の取り組み方 | ||
第9回 | 独立型問題 | 語彙系・文法系 | 16問中3~4問 |
第10回 | 文脈から解く問題①(動詞の時制) | 情報の関連付け・文法系 | 16問中1~2問 |
第11回 | 文脈から解く問題②(語彙問題) | 情報の関連付け・語彙系 | 16問中5~6問 |
第12回 | 文脈から解く問題③(代名詞・接続副詞) | 情報の関連付け・語彙系 ・文法系 |
16問中1~2問 |
第13回 | 文選択問題 | 情報の関連付け | 16問中4問 |
各分野ごとの出題数の傾向が確認できるので、これをもとに出題されやすいものから、もしくは自分の苦手な分野などを中心に学習することができます。
まずはこれを軸としてTOEIC攻略の戦略を立てると良いでしょう。
ベースができたら、あとは必要に応じて自分の足りない部分を補強するという感じで学習を進めていくと、スコアUPに対して効率よく進められます。
各回ゼミの内容
一つ一つのゼミの作りは以下となっています。
まずは[講義]で問題の解き方や考え方をおさらいし、[例題]、[トレーニング]、[練習問題]と演習を進めていきます。
どの問題も★[解答・解説]がしっかりしているので「なぜこの解答が正解なのか?」まで理解を深めることができます。
本書の目玉として「ゼミ生中継」という感じで対話形式の解説が付いています。
登場人物が4人出てきますが、「なぜその解答(間違い)を選んでしまったか」「正解に至るためにはどういう考え方で解けばよいのか」などが丁寧に対話で書かれています。
そのため、自分が間違えた問題の解説を読めば「なるほど、そういうことか」と納得できるはずです。
以下、実際に使用した内容です。
[講義]について
[練習問題]について
★[解答・解説]について
他にも各問題ごとに「選択率」や「難易度」も書かれています。
「難易度」 … 各問題の難易度が5段階で表示されている
これらも学習をする際には参考になる数値となります。
また、試験本番の目安としてPart5&6(合計46問)を20分で解くことになります。
Part7(54問)で1問1分使える時間を残しておきたいからです。
そのため、Part5&6は1問約30秒で解けるようにしていく必要があります。
ゼミの中では常に目標の制限時間が設けられているため、本書の学習を進めていく中で、自然とTOEICの時間配分の対策もできるようになります。
おすすめの活用方法
先に触れましたが、本書はPart5&6を解くための基本を身につけるためのテキストです。
対話形式の解説は非常にわかりやすいですが、問題数は多いかどうか?と言われると少しボリュームは少なめです。
また、語彙力を高めることまではできないのでそこも補強する必要があります。
そのため、私がおすすめする活用方法は以下です。
↓
2. TOEIC L&Rテスト 究極のゼミ Part5&6をやって問題の解き方を覚える ★ココで活用!
↓
3. TOEIC公式問題集などをもとに演習問題を解く
↓
4. 問題を解いていく中で分からない部分があったら、TOEIC L&Rテスト 究極のゼミ Part5&6に振り返って復習する
英語はある程度数をこなさなければ上達はしないので、このテキストをもとに基礎を固めたら、どんどん演習問題を実践していくことをおすすめします。
人によっては更なる語彙力をつけるために、キクタンTOEIC TEST800,990に挑戦してもいいですし、少し難しめの問題集に挑戦しても構いません。
自分が間違えた問題にチェックをつけておいて、それをちゃんと理解するまで精読して復習するというやり方がよいでしょう。
ぜひ、TOEIC L&Rテスト 究極のゼミ Part5&6をうまく活用して基礎力UPを図っていただければと思います。
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