TOEICテストリーディング完全攻略ルールブックのレビュー

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TOEICテストリーディング完全攻略ルールブックとは?

今回は、TOEICテストリーディング完全攻略ルールブックという参考書について書いていきます。

TOEICというテストの特徴として、解答時間のわりに問題数が非常に多いということがあります。
2時間で合計200問の問題を解くということは体力的に結構きついです。

そのため、良いスコアを取るためには1問1問を効率よくスピーディに解き進めていく必要があります。

本書では、リーディングについてスコアアップするための方法が書かれています。

タイトルにルールブックとあるように、第1章ではPart5、Part6、Part7ごとに合計20の解法のルールが紹介されています。

この20のルールを身につけることで、時間的にも心理的にも余裕をもってTOEICの試験に取り組むことができるようになります。

第2章では合計14回分のミニ模試があり、第1章で学んだルールを実践で身につけるために演習中心のつくりとなっています。

また、一つ一つのミニ模試は1回10分程度でできる量であるため、スキマ時間などでも継続して学習しやすいものとなっています。

本書を活用して、リーディングの苦手意識をなくしてスコアアップを狙っていきましょう。

総合レビュー

私が実際に活用してみた結果を以下にまとめますので、参考にしてください。

難易度 初級者向け
本のデザイン ○ (★★★☆☆)
内容のわかりやすさ ○ (★★★☆☆)
問題の量 ○ (★★★★☆)
解説の丁寧さ ○ (★★★☆☆)
価格 1,800円(税別)
ページ数 296ページ

◆私が使用してみた感想・レビュー

・各パートごとに意識するべきルール20が冒頭でまとめられている点は見やすいと感じました。
・さらに、その後に短い時間でできる演習問題が14回分ある構成も、継続的な学習には役に立つと思います。
・しかし全体的に文字が多かったため、もう少し図解が多い方が読みやすくなるのでは?と感じました。
・デザインやレイアウトの話になりますが、色も少し単調であるためもう少しカラフルにした方がわかりやすいと思います。
・全体的に辛口の評価となりますが、もう少し構成がスッキリしていればより使いやすくなると感じました。ただ、演習問題をしながら学習できるという点では活用できる一冊と言えます。

本書に含まれている内容

では具体的にどんな内容が書かれているのかについて、書いていきます。

といっても詳細は本書を買った方がわかりやすいと思いますので、どんな構成で書かれているかなどを簡単に触れていきます。

本書では以下のような構成で作成されています。

・第1章 ルール20でリーディングを攻略!
・第2章 ミニ模試演習で瞬発力を強化!(合計14回分)

まず第1章でリーディング問題を解く上で必要なルールを学び、それを第2章の演習形式で身につけるという構成になっています。

ルール20 → ミニ模試 → 解答・解説 → わからない部分は再度ルール20に戻って復習

という流れで学習が進められます。

では各章はどのような内容になっているのでしょうか。
それはこの後に書いていきますので、参考にしてみてください。

第1章 ルール20でリーディングを攻略!

ここでは、リーディング問題を解く際に身につけておくべき20のルールが紹介されています。
箇条書きにすると以下です。

Part5

ルール1 品詞問題は文の構造と空所の前後から考える
ルール2 時間表現に注目して時制を選ぶ
ルール3 主語との関係で受動態か能動態かを判断する
ルール4 動名詞と不定詞を使い分ける
ルール5 前置詞と接続詞を区別する
ルール6 代名詞や関係代名詞が指すものを確認する
ルール7 語彙問題は周囲の語句との相性を考える

Part6

ルール8 語彙問題はコロケーションも意識する
ルール9 語彙問題は文脈も考慮する
ルール10 文法問題は空所を含む文だけを見て解答する
ルール11 接続表現は前後の内容から判断する
ルール12 文挿入問題は文章の流れをとらえて解答する

Part7

ルール13 広告文は目立つ部分から概要を把握する
ルール14 テキストメッセージは話題と状況をつかむ
ルール15 記入用紙や請求書は情報を取捨選択する
ルール16 手紙やEメールはあて先と送り主と用件を確認する
ルール17 記事は冒頭でトピックをつかむ
ルール18 オンラインディスカッションは議論の流れを把握する
ルール19 文の挿入箇所は特徴的な語句に注目して決める
ルール20 マルティプルパッセージは参照すべき文章を見定める

全部は紹介しきれないので、私がよいと思った部分をピックアップして詳細を書いていきます。

Part5,6の文法問題については「TOEICテスト文法完全攻略ルールブック」でも紹介していますが、文法の形式から解答するものと文章を読んで文脈を判断して解答するものの2種類に分けられます。

全体的には文脈を読んで解答するものの方が多いため、ここに時間をたくさん使えるように、形から解ける文法問題と文脈を理解して解答する問題の違いを瞬時に見分けられるようにするとよいでしょう。

Part5,6については、そのルールを本書で整理することができます。
そして何と言ってもリーディングの肝となるのはPart7ですね。

Part7に対して有効なルールが紹介されているのかどうかと言うと、各問題のタイプごとに読むポイントが書かれています

確かに書いてあることは間違っていないのですが、もう少し文章を読むためのコツなどのアドバイスが書かれていれば、より丁寧かなと感じました。

なんだかんだ言ってPart7は自分で読む力を高める必要があるので、演習問題中心の教材になっているのかもしれませんが。

感覚としては、あくまでルールは基本なので、それを押さえた上でいかに演習問題をこなせるかということが重要かと考えられます。

第2章 ミニ模試演習で瞬発力を強化!(合計14回分)

第2章は演習問題がメインとなっています。
1回あたり約15問の問題数を10分程度で解く感じで作られています。

短い時間でもやりやすくなっているので、忙しい人でも取り組みやすいものとなっています。
1日10分で1回ずつこなしていけば、無理なく2週間で終わらせられます。

ただ私の感想としては、他のテキストと比べて解説をもう少し充実しても良かったかなと思います。

TOEICの学習は問題数をたくさんこなすことも大事ですが、それ以上に一つ一つの復習をしっかりして「きちんと読めるようにする」ことが重要だと感じているからです。

スキマ時間でも少しずつ取り組めるようになっているところは親切なので、この点は大いに活用しましょう。

おすすめの活用方法

本書は、リーディング(Part5~7)での解法のルールを学ぶことができます。
前半に学んだルールを身につけるために、後半は演習中心となっています。

前半部分は「こういうテクニックもあるんだな」という感じでサクサク読み進めていって、後半で問題を解きながらわからない部分があったら、再度前半に戻って復習することをおすすめします。

英語学習は一度だけでは身につかないので、何度も復習することが前提となります。
ここができていないとうまく結果にはつながらないので、注意しましょう。

ルールやテクニックは有効に活用して初めて効果を発揮するので、テクニックだけに頼らないようにすることも重要です。

そのためには、まずは基本的な読解力をつけるということを念頭に置きながら、本書に取り組むとよいでしょう。

そのあたりを理解していれば、得点UPには実用的な方法となります。

英語の地肩を強くするための基礎力アップと、本書のリーディングの各Partごとのルールをうまく組み合わせて、実力アップしていけるようにしましょう。

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