世界一わかりやすいTOEICテストの英文法とは?
今回は、世界一わかりやすいTOEICテストの英文法という参考書について書いていきます。
皆さんは関先生をご存じでしょうか。
最近はやりのスタディサプリENGLISHで講師をされている有名な先生です。
CMにも出てくるので知ってる人は多いと思います。
この参考書は関先生が作成されたものです。
現在TOEICの対策書はたくさん出版されていますが、TOEICで出題される英文法を網羅して学べるものは少ないです。
出題傾向の高い内容をまとめた参考書や問題集はたくさんありますが、やはり英文法をマスターするためには、一度腹をくくってじっくり文法に取り組むことが必要となります。
その際「何をテキストとして使うべきか?」は、大学受験用の文法書が幅広く学べるためよいと言えますが、さすがに社会人が分厚いテキストを開くのは大変ですよね。
そこで、関先生がTOEIC対策用に必要な英文法をまとめたものが本書となります。
本書を使えば、必要な文法知識を網羅的に学ぶことができます。
ここで、英文法と聞くと「Part5,6の文法しか対策にならないの?」と思われるかもしれませんが、そうではありません。
文法問題はもちろん、長文読解やリスニングにも効果があります。
具体的には以下などです。
・Part7で文章を読むスピードが上がり、時間不足が解消される
・Part3,4で設問先読みのスピードが上がり、余裕を持てるようになる
・TOEIC以外にもビジネス・日常英会話にも使える文法の基礎力が身につく
スタディサプリENGLISHを受講されている人は多いと思いますが、本書ではスタディサプリENGLISHに含まれる内容と同様の内容が学べます。
しかも本書の価格は1冊1,500円と安いです。
関先生の考え方を盗むこともできるので、非常にお得な1冊と言えます。
総合レビュー
私が実際に活用してみた結果を以下にまとめますので、参考にしてください。
難易度 | 初級者向け |
本のデザイン | ◎ (★★★★★) |
内容のわかりやすさ | ◎ (★★★★★) |
問題の量 | ○ (★★★☆☆) |
解説の丁寧さ | ◎ (★★★★★) |
価格 | 1,500円(税別) |
ページ数 | 468ページ |
◆私が使用してみた感想・レビュー
・ただ覚えるのではなく根本的な意味を理解して、丸暗記を大きく減らすことができます。
・今まで「何となく」で理解していた内容も「なぜそうなるのか?」という理屈がわかります。
・学んだ内容については、例文や演習問題を通して定着することができるようになっています。
・初心者向けに作られていますが、中上級者でも今まで気づかなかったことを知ることができて、目からウロコです。
・これ以上親切な書き方をされている文法書は他にないので、ぜひ一度腰をすえて全て読んでみることをおすすめします。
本書に含まれている内容
では具体的にどんな内容が書かれているのかについて、書いていきます。
といっても詳細は本書を買った方がわかりやすいと思いますので、どんな構成で書かれているかなどを簡単に触れていきます。
まず本書では出題されやすい順に、合計12のChapter(分野)に分かれています。
更に、それぞれのChapterごとに各テーマに分かれています。
各Chapterごとの学習方法としては以下のようになります。
↓
各テーマごとの解説や例文をもとに学習を進める
↓
演習問題を通して自分の理解を確認する
一覧を以下にまとめたので、確認してみてください。
Chapter1 受動態
テーマ2 受動態の変形パターン
テーマ3 by以外の前置詞を使う受動態/受動態の構造
Chapter2 接続詞
テーマ2 従属接続詞
テーマ3 「名詞節」を作る従属接続詞/「副詞節」を作るthat
Chapter3 関係詞
テーマ2 前置詞+関係代名詞/関係副詞
テーマ3 関係代名詞what/複合関係詞
Chapter4 形容詞・副詞
テーマ2 注意すべき形容詞
テーマ3 注意すべき副詞
テーマ4 接続副詞
Chapter5 分詞
テーマ2 感情動詞/「付帯状況」を表すwith
テーマ3 分詞構文
テーマ4 分詞構文のバリエーション/分詞構文の慣用表現
Chapter6 時制
テーマ2 進行形
テーマ3 完了形
テーマ4 現在形の特別用法
Chapter7 助動詞
テーマ2 will/would
テーマ3 can/could
テーマ4 shall・should/may・might
テーマ5 must・have to/助動詞の働きをするもの/助動詞 have p.p.
Chapter8 仮定法
テーマ2 仮定法の倒置/ifなしの仮定法/慣用表現
Chapter9 不定詞
テーマ2 名詞的用法/形容詞的用法
テーマ3 副詞的用法
テーマ4 to不定詞のバリエーション/代不定詞
テーマ5 「yo不定詞」をとる動詞/be to構文
Chapter10 動名詞
テーマ2 「動名詞」をとる動詞/toと-ingを両方とる動詞
Chapter11 比較
テーマ2 比較級
テーマ3 比較級の重要表現
テーマ4 最上級/比較級・最上級の強調
Chapter12 冠詞・名詞・代名詞
テーマ2 不可算名詞・可算名詞/複合名詞
テーマ3 代名詞①
テーマ4 代名詞②
Chapter13 疑問
全ては紹介できませんが、私が読んでとてもタメになった部分を代表して以下に書きます。
・関係詞はwho等の単語の前ではなく後ろを見て判断する。(後ろが完全な文が来るか不完全な文が来るか)
・また、関係詞は3つのグループに分けて整理すると理解がしやすい。
・分詞と分詞構文の理解の仕方。
・-ingが名詞として使われているものは動名詞、形容詞として使われているものは動形詞(=分詞)、副詞として使われているものは動副詞(=分詞構文)、と考えればよい。
・現在形は今やっていることだけでなく、過去・現在・未来全て習慣的に行っていることを指す。
・助動詞は意味を付け足すものだが、それぞれニュアンス的に核心となる意味があり、それを理解していると丸暗記しなくても文章を理解できるようになる。
・不可算名詞の分類の仕方。
・the otherとanotherの違い。the othersとothersの違い。これらをそれぞれ図で表すとどのようになるか。
・不定詞(to)は未来志向で明るいイメージ、動名詞(-ing)は過去志向で暗いイメージを示す。
・仮定法の公式と崩れた形をどのように理解するか。
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など数えきれないくらいあります。
正直、これらすべてを理解できたら文法は怖いものなしになります。
文法ができるということは、英文を正確に読むための土台ができているということなので、リーディング力やリスニング力を加速的に強化することができるようになります。
関先生のノウハウがすべて詰まっているので、ぜひこれらの内容は身につけておきたいところです。
おすすめの活用方法
本書は初心者向けに書かれているため、これからTOEICの学習を始めようと考えている人にはまず読んでほしい一冊です。
しかし、TOEIC中~上級者の人でも今まで知らなかったというところは必ずあるので、新しい発見を得るためにもぜひ読んでいただきたい一冊と言えます。
英語の根本部分を理解するようにすれば、丸暗記をしなければいけない数は激減しますし、真の理解ができるようになれば英文を読んでいて楽しくなります。
英語が好きになれば学習をすること自体が楽しくなるので、つらく苦しいという感覚はなくなり、良いスパイラルでの学習が進められるようになります。
英文法はリスニング、リーディング、スピーキング、ライティングなどの基礎になるものです。
ここの土台をしっかり身につければ、いろんな場面で応用が利くようになるため、ぜひ一度腹をくくってじっくり文法に取り組む時間を作っていただきたいです。
本書のタイトルにもあるように「世界一わかりやすい」というのはウソではありません。
関先生は本当にわかりやすく解説してくれているので、TOEIC学習に行き詰まっているという人は本書が大きな助けになってくれることは間違いありません。
現在スタディサプリENGLISHを受講されている方は、それと並行して学習を進めることをおすすめします。
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